車検の役割とは?


わが国の自動車保有台数は、7,700万台に達し、運転免許保有者数も7,700万人を超えるなど、自動車は今や我が国の国民生活、社会活動にとって無くてはならないものとなっています。

しかし、同時に、交通事故による死傷者の発生(平成15年年間死者数7.7千人、負傷者数1,181千人)や窒素酸化物や黒煙の排出による大気汚染(平成14年度二酸化窒素環境基準非達成率17%、浮遊粒子状物質環境基準非達成率66%)の原因となっているのも事実です。

このような自動車交通がもたらす社会に対する負の影響を低減する方法は幾つかありますが、大きく分けると次の3つになります。1つは見通しの悪い交差点の改善や混雑緩和のための道路整備等の「道路対策」。2つ目は運転者の運転技能の向上、安全運転やアイドリングストップの普及等の「運転対策」。そして3つ目が、自動車を安全で、公害をもたらさない状態に維持しておく「自動車構造対策」です。

自動車は、走行することにより、また、使用期間の経過等に伴ってその構造・装置の劣化、磨耗を避けることはできないことから、自動車を安全で公害をもたらさない状態に維持しておくためには、自動車の使用者が自らの自動車の保守管理をきちんと行い、定期的な点検・整備を行うことが必要であり、これらは、使用者の社会的責務と言えます。このため、道路運送車両法においても「道路運送車両の保安基準」を定め、この保安基準に常時適合させること、定期的な点検整備を行うことを使用者に義務付けられています。

しかし、自動車1台1台の使われ方や、ドライバー1人1人の自動車への考え方がさまざまであるように、安全や環境等に対するとらえ方、自動車の保守管理への取組みもまちまちであり、中には、自らあえて自動車を保安基準に適合しない状態に改造する使用者もいることから、自動車の使用者の自己管理責任だけで片付けるには問題があります。

このため、国が、個々の自動車が保安基準に、適合することを定期的に確認するのが「自動車検査」であり、使用者がきちんと自動車の保守管理を行っているかの確認という役割も持っています。


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